左脳と右脳の働きと発達障害

現在、学習障害ランキングでAmazonペストセラー1位!になっている本「薬に頼らず家庭で治せる発達障害との付き合い方」。

数回に分けてこの本で紹介されている事や、まく♡ママの今後の取り組みについて語るシリーズの第2回目です。

今回のテーマは、「左脳右脳の動き」です。

左脳と右脳はセットで動いている

先のブログでお話した通り、右脳と左脳は同じ機能を持っているかと思われがちですが、実はそれぞれに得意な事が違っています。

簡単に言うと、左脳はアクセル、右脳はブレーキのような役割です。

メリロ先生は、赤ちゃんとして生まれてから最初の2年程は右脳の発達、その後、言葉を覚える2~3才くらいから、発達が左脳に移り、数年のパターンで交互に成長をするとおっしゃっています。

そして、発達に問題を持つ子供達の多くは、この最初の右脳の発達段階で発達不全を起こすために、問題を抱え、また左脳への発達のバトンもスムーズに渡らないと述べています。

左脳と右脳はセットで動いて一つの正常な働きをするようにできています。

ちょっとした考えを実行に移すだけでも、左脳と右脳との間で、光のスピード以上のやり取りが起こり両脳は対話しているわけです。

しかし、片方の脳が発達不全を起こすと、この二つの脳の対話が正常に行われにくくなり、片方の脳に頼った行動になってしまいます。

これをFDS(左脳右脳のディスコネクション=繋がっていない)と言います。

この状態が、自閉症・アスペルガー・ADHD・HSC・HSPなどさまざまな発達障害(発達の問題)として現れるのです。

右脳の役割とは

左脳と右脳はそれぞれに持っている働きが違います。

簡単に言うと・・・

最初に発達する右脳は、ビックピクチャー(全体像)を捉える力を持っています。

また、大きな筋肉の動きを駆動します。

最初に右脳の発達が必要な訳は、生まれたばかりの赤ちゃんが、体を動かす事を習得する為に必要だからです。

そして、大きな筋肉を動かす力は、その後の姿勢保持や歩行などに大変重要な役割を持っています。

また、右脳には非言語コミュニケーションという社交の基本となる力があります。

これは、人とコミュニケーションを取る時に必要な、相手の表情から感情を感じ取ったり、声の抑揚から、思いを感じたり、相手の姿勢や行動を見て察する力です。

コミュニケーションには言葉を使いますが、実はこの言葉を使いこなす前に非言語コミュニケーションをしっかり発達させる事が、人とのコミュニケーションの欠かせない土台なのです。

「人の気持ちが分からない」
「集団での指示が分からない」
「思った事を言ったら引かれてしまった」
というお困り事を聞く事がよくがありますが、これは非言語コミュニケーションを感じる右脳の発達不足と捉える事ができるのです。

また、人より特に運動神経が弱い (体を動かす事が苦手)という事も、全員ではありませんが、サインとして感じる事もできます。

左脳の役割とは

一方、左脳はスモールピクチャー(詳細画像)を捉える脳です。

色を見分けたり、全体の中から部分的なものに焦点を合わせ、分析する事が得意です。

また、小さな筋肉(靴ひもを結ぶ・ピアノを弾く)手や指を使う全ての事は左脳が受け持っています。

喉や口の小さな筋肉を繊細に動かして、言葉を発する事を手助けします。

左脳は言わば言語を司る脳です。

また、論理的でパータンが大好き、勉強をしている時は基本的に左脳を使っています。

好奇心が強く、耳で聞く事を言葉として理解し、また、どの単語を使って、相手に自分の考えを伝えたらいいのか、チョイスしているもの左脳です。

「言葉が出にくい」「計画性がない」「勉強が苦手」「手先が不器用」などという事を聞く事もよくありますが、これは、左脳の発達不全なのかもしれません。

ただし、これには少し注意が必要です!

一見左脳の発達不全のように見える状況の中にも、もともとの右脳の発達不全が隠れている可能があるからです。

メリロ先生は、問診や実際のお子さんに機能チェックをする事で、細やかなアセスメントを取り、その上で、右脳左脳の発達不全を見極め、必要なアプローチを発達不全の脳へアクションしていく必要性を説いていらっしゃいます。

原始反射を抑制する!

私が非常に感銘を受けたのが、メリロ先生も原始反射の統合の大切だと言っていらっしゃる点です。

『丁寧なアセスメントを取り、脳のバランス低下が見られる場合、まず最初にすべき事はプログラムを始める前に、原始反射を抑制する事です。』
(「薬に頼らず家庭で治せる発達障害との付き合い方」より抜粋)

左右の脳の統合を目的としたプログラムを進めるためには、原始反射の残存が無くなっている事が大切だと訴えていらっしゃいます。

原始反射についての考え方は私達も同じです。

原始反射の残存はその後の発達をスムーズに進める為の足かせになります。

言い方を変えれば、原始反射の統合を進める事でスムーズに原始反射の出現と統合(消失)を起こし、上位の脳に神経回路(シナプス)を繋げ、脳の発達を促す事ができるのです。

原始反射への理解が同じであることも、メリロ先生の考え方をまく♡ママでも取り入れていこうと考える理由の一つです。

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