みなさまは”WISC検査”という言葉を耳にしたことがありますか?

WISCとは、Wechsler Intelligence Scale for Childrenの略で、世界で広く利用されている、代表的な児童向けの知能検査です。

何回か改訂されているのですが、現在のところ最新がWISC-IV (ウィスク4) になります。

今回は、ここまくはりママの家でも行っているWISC-IV検査について、一体どういうものなか?を簡単にお伝えしたいと思います。

WISC-IV検査とは?

ウィスクラー式知能検査の1つで、児童用 (5歳0か月~16歳11か月) を対象とした検査が、このWISC-IVです。

ちなみに、成人用がWAIS(ウェイス)、幼児用がWPPSI(ウィプシ)となります。

この検査では、受検者のニーズや学習・行動面の困難の背景にある認知プロセスの傾向を、4つの指標ごとに数値化します。

ただし、この検査結果のみで子どもの特性がすべて分かる、というものではありません。

また、検査結果によって医学的診断名、たとえばADHDやアスペルガーなどを判断することはできず、診断できるのはあくまでも医師のみです。

WISC検査は、子どもの得意不得意や個性を理解し、必要なサポートや支援に繋げるためのツールの1つとして捉えていただきたいと思っています。

WISC検査で何を図っているのか?

この検査は知能検査なわけですが、では、「知能」って一体何でしょう?

1988年、米国で知能を研究する専門家661人を対象に、知能の特徴についての調査が行われ、その結果、最終的にまとめられたのが以下の通りになります。

「知能とは、一般的な知的能力であり、とりわけ推論し、計画し、問題を解き、抽象的に考え、複雑な観念を理解し、敏速に学習し、経験から学習する能力を含んでいる」

WISC-IV検査では、この知的能力を4つの指標からみていきます。

<4つの指標>
・言語理解 (VCI)
・知覚推理 (PRI)
・ワーキングメモリー (WMI)
・処理速度 (PSI)

そして、この4つの指標得点の平均が「全検査IQ」となります。

全検査IQ(FSIQ)とは

WISC検査では「100」が平均となるように作られていて、IQ90~109の間に、同年齢の子どもが50%が入るようになっています。

例えば、10歳の子どもがIQ80だとすると、知的発達的には1~2歳くらいの遅れがあるかもしれないと捉えます。

ただし、1回の検査で得られた数値は絶対ではなく、体調や環境、検査者との相性などにより、変わることも考えられます。

また、4つの指標間でばらつきが大きい場合には、全検査IQの数値ではなく、各指標ごとに細かく慎重にみていきます。

いかがでしたでしょうか?
次回は、各指標ごとの詳しい説明や支援方法などをお伝えします。